藤沢市本鵠沼にある産婦人科医院の分娩入院棟です。既存の分娩入院施設が老朽化のため、道路向かいの土地に新たに出産と産後入院専用の建物を新築しました。
この地で古くから二代続けて診療されている産婦人科の医院、自然分娩を基本とし、母子同室で完全母乳保育を方針にされています。これまで以上に安心してお産していただける建物、これからも長く地域に親しまれる産科施設の実現を目指しました。
建物のアプローチには”安産の木”の言い伝えがある槐(えんじゅ)の高木を植樹し、ここでお産される皆様のご安産を祈念しています。
病院的ではなく住宅的な造りにとのご要望、室内は家庭のような雰囲気を構想し、安心してお産ができるように、生まれたばかりの赤ちゃんに優しくと、天然木と左官の自然素材に柔らかに包まれるような室内を創りました。
屋上に太陽光発電パネルを設置、屋上緑化、トイレ洗浄水と植込み散水用に雨水を貯留して利用、電気式省エネ給湯システム(エコキュート)を採用しています。環境に末永く貢献できる建物を実現しました。